いりおもている

西表島 + TALE = いりおもている。西表島へ移住するケツイをみなぎらせた男が、島の生き物や生活のあれこれについて書き綴るブログです。

黒島から我が家へウサギがやって来た話

 

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ドヤ顔っぽいけどこの記事の主役だから許す

twitterから来て下さってる方はもうご存知かと思いますが、実はウサギを飼い始めました。名前はクッキーです。

 

とまあここまでは既にツイートしていた事なので、せっかくなので今回は切欠や経緯なんかをもう少し詳しく書こうと思います。

 

 

 

事の始まりは2/24。この日は隣の黒島で牛祭りがありました。

黒島は石垣島西表島の間にある小さな島で、人口約200名にもかかわらず約2500頭の肉牛が飼養されているほど畜産業が盛んな島。

毎年2月下旬に島興しと畜産振興のために開催されるのが牛祭りで、島の牛(=黒毛和牛)を使った牛汁や牛丼、ステーキなどが販売されたり、牛との綱引き対決や体重当てクイズなどの催し物があったりと、兎に角牛を全面的にプッシュしたお祭りとなってます。

牛モモ焼きと牛汁を食べてきたけど、牛肉なんて滅多に食えない状況なのもあって美味かったなあ。あとパイナップルの泡盛割り。あれずるい。

 

中でも最大の目玉は抽選会で、1等の景品が牛一頭というトンデモぶり。

ほとんどがそうだと思いますが、もし当選しても持って帰れない方は島で買い取って貰えるのでご安心を。こうして使い回していくんだね 

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※当たればコイツが貰えます。通称「夢の牛」

 

とは言え小さな島の祭りゆえ数時間もせずに全部回れてしまうので、観光がてら黒島研究所や海岸に足を伸ばすことに。

黒島研究所は博物館+水族館という感じの施設で、規模こそ小さいものの伝統漁具や各種ウミガメの剥製、コアなチョイスの生体などオタク的には結構楽しかったです。 

 

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沖縄の伝統漁・かーみーかけの漁具。海中でウミガメに釣り針を引っ掛けて船から抜き上げるというもので、逆に海中に引きずり込まれたり、ウミガメの血に寄ってきたサメに襲われる危険も…

 

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ウミガメは生体も剥製も充実していて餌やりも出来る。カメ好きには必見の施設かも

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巨大なゴマモンガラも。人間にも攻撃してくるほど気性が荒く、フィンや身体を噛み千切ることも

 

他に面白いものとしては、

サメに餌やりが出来る池なんかも。

普通に咬まれるような位置までサメが来るのでこんなの内地じゃ絶対に体験できないだろうと思ったww

 

 

その辺の観光もひと通り終えて会場に戻り、まだ見ていなかったミニ動物園のブースに立ち寄ることに。ここで展示されていたのは家畜として飼われているウシやヤギ、天然記念物の与那国馬。

 

そして「ウサギもらって下さい」の看板と小さなケージ。

 

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正しく運命の出会いというやつでした

眺めていたら声を掛けられたので詳しく聞いてみると、どうやら保育所で10羽ほど仔ウサギが殖えてしまい、成長したら今のウサギ小屋では飼えなくなるため飼い主を探しているらしいのです。

 

 

実は丁度この数ヶ月前からペットを飼いたいと思ってたんですよ。

でも犬猫は大変だしコストも掛かるし、かと言ってハムスターは短命だし…という中で白羽の矢が立ったのがウサギ。小学生の頃委員会でウサギ小屋の掃除や世話もやってた一応の経験も大きかったと思います。何より可愛いし鳴かない、臭いもほぼ問題ない。一人暮らしにはバッチリでしょう。

 

ですが今は離島暮らし。

環境が違えば給与も低く、自分に飼えるかどうか物凄く不安でした。

小学生の頃の経験と言っても思い返せばお粗末なもので、それ以外の哺乳類なんて大学時代に実験用に飼ってたラットとマウスくらい。不幸にさせるくらいなら無理に引き取る気は毛頭無かったので、コストや夏場の管理等ここぞとばかりに気になる事を質問攻めにしてしまった(本当にごめんなさい)。

 

 

…しかし聞けば聞くほど(これ普通にイケるんじゃないか?)という方向に疑問が解消されていきました。

それでも西表島へ来る前に爬虫類や蟲を一度手放している過去、また哺乳類への感情移入はそれらの比では無いことからずっと悩みましたが、最終的に決心。一番気に入った子を1羽、段ボール箱に入れて貰いました。

 

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ドナドナされる毛玉

帰り際に保育所の方々が口を揃えて「クッキーばいばい!」「クッキー元気でね!」と呼んでいるのを聞いて、クッキーという名が既に付けられていたのを知りました。

「よかったらお兄さんが新しく名前付けてあげて下さい」とは言われたけど、こいつは既にクッキーなんだからこれからもクッキーです!と訳の分からない返答をして一緒に高速船に乗って帰りました。

 

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今も可愛いけどこの頃は本当にやばかった(語彙力)

しっかし仔ウサギの可愛さって尋常じゃないですね。

仔ウサギには毛玉の可愛さが凝縮されてると最近聞いたような気がしますが、本当にその通りだったと思います。

西表島Amazonの荷物は到着まで1週間以上掛かるのがデフォルトなので、最初の10日は段ボールの仮住まいで飼ってました。なんか叩かれそうだったのでケージが届くまでは載せなかったですけど。

ペレットや牧草も石垣島に行ける日まで手に入らず、代わりに野菜を買ってきたり野草を摘んできたり。不安もあって大変でしたけど、だからこそより一層思い入れが強くなったと思います。

 

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なんやかんやニンジンが一番好きかも

眼が綺麗とかカラコン入れてるみたいとよく言われるんですがホントその通りだと思います。

ただ外に出した時にしか食わせないのも相まって、野菜を与えると興奮して眼を強烈に見開くので可愛く撮るのが難しい…

 

 

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ご飯を寄越せという無言の圧力

 

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「待て」は出来ないのでこうなります

しかしウサギの成長って早いですね。うちに来た時は200㌘も無かったでしょうに、2ヶ月弱経った今は普通に1㌔を超えてしまいました。生後1年のウサギを飼ってる上司がいますがそれと同等、或いはそれ以上に大きくなって戸惑いが隠せないww

しかし肥満体という訳ではなさそうなので、元々の品種がそういうものなんでしょう。なにせ詳しい品種(というか血統)、性別、生まれた日に至るまで保育所側もサッパリ分からないらしいので。

 

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最近はよく隣でぺたんこして休みます。ちょっと嬉しい

今まで体温のある生き物を自分でマトモに飼った事がないので不安と試行錯誤でいっぱいですが、今後ともクッキーとその飼育係をよろしくお願いします。