いりおもている

西表島 + TALE = いりおもている。西表島へ移住するケツイをみなぎらせた男が、島の生き物や生活のあれこれについて書き綴るブログです。

離島で釣るならコレ!にわか離島民が推すルアーたち【リーフ編:その②】

※前回はこちら

iriomotale.hatenablog.com

 本当は1つの記事で3種類のルアーを紹介するつもりだったんですが、予想外に文章が長くなってしまったので記事を分けました。

今回は2種類まとめて紹介します。早速行きましょう。

 

 

f:id:Mattsunkun:20210223164421j:plain

キーホルダーにしたくなる愛嬌

まさに高機動!小粒でぶっ飛ぶマイクロミノー

株式会社タックルハウスが展開する「ショアーズ」シリーズのマイクロミノーです。

前回のCDと同じシンキングプラグで、全長/重量は44mm/4.8g。ちょうどCD-3とCD-5の中間的なスペックですね。現代において主流のプラスチック製ルアーで、木製のCDと比較するとよりキビキビとした動きをします。

 

f:id:Mattsunkun:20210223171535j:plain

良型イシミーバイはよく引き更に旨いので、釣れたら心の中でガッツポーズ

このルアーの武器は飛距離と操作性、そして各種アクションからの立ち上がり性能の高さ。

5cmにも満たないマイクロプラグの割に非常によく飛びます。

リーフではあまり輝かない長所かもしれませんが、多少の風なら気にせずキャストできるのは嬉しいポイント。ぶん投げて広範囲を手早く探れるのもいいですね。

 

f:id:Mattsunkun:20210223171747j:plain

宝石のように角張ったリップ

この多面構造になった独特のリップは、公式曰く

「時に水を掴み、時に受け流す事により抜群の立ち上がりの良さと、引き抵抗の少ない快適な使用間の両立」の為に設計されたそうです。

実際連続でトゥイッチやダート、その直後ただ巻きに…等素早くアクションを切り替えても、乱れる事無く非常に素直に動いてくれます。

モタつきが生じにくく狙ったポイントで思惑通りのアクションが付けやすいのは魅力的。

その際手元に伝わる抵抗も確かに少ないように感じます。軽いのはストレスフリーでいいですね。

勿論ある程度はちゃんと残っていて、違和感や気持ち悪さの無いバランスに仕上がっていました。

 

f:id:Mattsunkun:20210223171926j:plain

ちょっとした砂地でよく釣れるマダラエソ。ほんと凶悪な顔してますね

そんなこんなで幅広い動かし方で使えるので、自分はCDシリーズと並んで「とりあえず投げてみるルアー」として活躍してもらってます。

特に初代は移住前に池袋の上○屋で買って以来、何度もフックを交換しながら使い続けているお気に入り。数あるルアーの中でも非常に愛着があります。

サンゴと魚の歯と下手クソな持ち主にやられてもう随分ボロボロになってしまいましたが、これからも沢山の魚を連れて来てくれると信じています。最後まで使い潰しましょうかね…

 

f:id:Mattsunkun:20210223172053j:plain

まさに満身創痍

因みに現在はプレゼントして頂いた2代目が控えています。

先ほどルアー単体で撮っていたのがそれですね。

こちらは初代が亡くなってしまったら随時登場させたいと思います。

新主人公機への乗り換えみたいでなんか胸熱展開っぽいですね。ライジンガンダムを抱えるゴッドガンダム的な感じで。

 

 

以上を総括しますと、

  • 小さいながら飛距離が稼げる
  • 操作性が良好なオールラウンダー 

 

 そんなルアーであると思います。

基本的な使い方はCDとあまり大差無いですが、やはりただ巻き以外の攻め方が豊富な点と飛距離が優秀ですね。

わりかし偏平で体高のあるボディは適度なボリュームがあり、小さくともアピール度が高いです。カラーのラインナップもフラッシング重視のものが多くシナジーがありますね。

但し材質や重量の都合で沈下速度が速い分、潮位によっては攻めにくさを感じる場面があるのも事実。なので「リーフ専用ルアー」というより「場所を選ばず投げられる万能マイクロミノー」といった使い方・選び方をした方が概ね正しいと思います。

そもそもショアーズが海でのライトゲーム専門のシリーズなので当たり前かもしれませんが。 

 

 

そして今回はもう1つ続けてご紹介します。

 

 

  • ヨーヅリ エバミノー

f:id:Mattsunkun:20210223164744j:plain

少し古臭さすら覚えるデザイン。しかし侮るなかれ

一見ただの平凡ミノー。その実態は抜群のコスパを誇る、水面直下のダークホース!

 一見シャッドプラグのようにも見えるスタイルの小型ミノーです。

今回紹介する中で唯一のスローシンキングタイプで、その名の通り非常にゆっくり沈むのが特徴。

ひと昔前のバスプラグのような見た目で、ラパラのCDシリーズとはまた違った意味で「時代を感じる」デザインですね。

エバとはギンガメアジ等いわゆるメッキの別名で、漢字で書くと「榎葉」となるそうです。汎用人型決戦兵器とは一切無関係ですが、そちらを先に思い浮かべた方は自分と同類ですので悔い改めて下さい。

 

しょうもない話はさておき本題に戻ります。

まず初めに目を引くのが、55mm/4gというこれまで紹介してきたルアーの中で最も軽い重量比。沈下速度が非常に遅く潜行レンジも浅いため、メーカーが想定しているであろう「メッキを防波堤から狙う」というシチュエーションで使用するならストレス溜まるんじゃないかとすら思います。

因みに標準装備のトレブルフックから#8前後のシングルフックに換装すると沈まなくなりました。シンキングとは一体…

飛距離は予想以上に出ていると感じますが、その軽さが災いして風に滅法弱いという明確な弱点があります。飛距離を重視しないインリーフとは言え、風のせいで狙った位置に投げにくいのはデメリットですね…

 

f:id:Mattsunkun:20210223165336j:plain

ロストするまで数々の魚を連れて来てくれた初代、もといエバ初号機

…と、ここまで欠点ばかりを書いてきましたが、それはあくまで防波堤や強風時の話。

この沈下速度が遅いという本来欠点にもなりえるストレス要素は、遠浅で根掛かりの多発するインリーフの場合完全に長所へと変わります

  

肝心のアクションですが、ただ巻きではヌルヌルと控え目な動きで泳ぎます。ナチュラルである反面アピール度はあまり高くありません。

しかしこのルアーが本領を発揮するのはロッドアクション。 

「トゥイッチによりイレギュラーアクションとフラッシングを生み、反射による食わせが可能」と公式が謳っているだけあり、不規則にシュババッ!と動く姿は人間から見てもまさしく旨そうな小魚。

その際”スラッシュホログラム”と呼ばれる縞状に入った反射ペイントが文字通り輝きます。俊敏なヒラ打ちアクションと煌めきによる刺激はフィッシュイーターたちに非常に効果的。

アクションを止めると同時にピタッ!と静止、そのままスーッ…と絶妙な速度で沈んでいくのもなかなかズルい搦め手。

 

f:id:Mattsunkun:20210223165827j:plain

メギスって沖縄の至るところで釣れますよね。ベラっぽいけど別の仲間

ここに先述の非常に遅い沈下速度が加わり、

先に紹介した2種が使いづらい水位でも使えるどころか、ポーズによる食わせの時間すら作る事が可能なのが最大の評価点だと思います。 

最早エバミノーじゃなくてリーフミノーなんじゃないかコイツ…

 

f:id:Mattsunkun:20210223170123j:plain

これ全部がエバミノーのみでの釣果。リリースまで含めればこの倍に

特に先に紹介した2種が不調な時にこそ爆発する可能性を秘めています。

例えば冬場の低活性時、ティロミノーではアタリが出なかった状況からエバミノーに交換した途端にアタリが連発。厳しい状況を打破する一手として大活躍してくれました。

言うまでも無く高活性時にも有効ですが、その際はCDやティロミノーを投げて巻いてくる方がラクなので…

 

f:id:Mattsunkun:20210223170422j:plain

アジカラーを共食いしたロウニンメッキ

またリーフ釣りという今回の主旨からは少し外れますが、本来のターゲットであるメッキにもすこぶる効果的。

最初に触れたストレスもあくまで「防波堤等の深いポイントで使用」する場合で、表層狙いや浅いポイントであれば一転してエバミノーの名に恥じない優秀さを見せ付けられます。最近は港で小物を釣るにはもっぱらコレばかりで、メッキ以外にカマスやダツの反応も良く手放せないルアーとなりました。

 

そして特筆点として、このルアー滅茶苦茶安いんですよね。

ルアー1個で1400円なんてザラになってきた感がありますが、エバミノーのメーカー希望価格は880円、店舗価格だと700円前後で買えます。これならルアー1本分の予算で2本買えちゃいますね。

その上フックが低品質な訳でも無く、寧ろかなり頑丈で錆に強いとすら感じます。

※ただ気掛かりな点がひとつありまして、

この記事を書いている間に公式HPから商品ページが消え、Amazonでの取り扱いも終了してしまった事から生産終了になってしまった可能性が高いです。

いつか再販して頂けると嬉しいですが…残りのストックは大事に使わねば。

 

 

以上を総括しますと、

  • 元々リーフ向きのスペックだが、特にCDやティロミノーで攻めにくい状況で真価を発揮
  • 抜群のコストパフォーマンス 
  • 風や深場は苦手(追い風にはめっちゃ乗る)

 

そんなルアーであると思います。

扱いのお手軽さで言えば先の2種に後れを取るかもしれませんが、それを補うのに余りある食わせ性能とリーフへの適性は非常に魅力的です。

何より価格の安さはぶっちぎりのトップで、安くて釣れるというだけでも充分な評価点。

自分も最初は「当時コハダの寿司にハマっていた時、コハダカラーのこのルアーが安かったからついでに衝動買いした」という出会いでした。

それが今では手放せないルアーの1つとなっているのも面白いもので、やっぱりこういった出会いがあるのもルアー選びの魅力だな、と思いました。

 

 

f:id:Mattsunkun:20210223172539j:plain

どれも自信を持ってオススメできるルアー達です

という訳で、リーフでのライトゲームでオススメしたいルアー3選でした。

本当はもっと有名な、或いは釣れるルアーも沢山あると思いますが、一番最初にお話しした通り「自分で使ってみてよかったもの」の紹介なのでご覧のようなラインナップとさせて頂きます。

またリーフは基本的に高活性な魚が多く、手持ちの中から色々試して反応が良いものを探してみるのも面白いですね。

もし好評であれば、いずれ別のシチュエーションでのオススメルアーも紹介したいと思っています。

f:id:Mattsunkun:20210223172651j:plain

これからもコイツらでバンバン釣っていきます

この記事が少しでも皆さんのお役に立てると凄く嬉しいです。

それでは安全と環境に気を付けて、楽しい釣りライフを!