いりおもている

西表島 + TALE = いりおもている。西表島へ移住するケツイをみなぎらせた男が、島の生き物や生活のあれこれについて書き綴るブログです。

弟との八重山旅行記①【石垣島観光編】

西表島での移住を始めて3年と9ヶ月が経ちましたが、実はこの間に県外へ出た事が一度もありません。

一昨年は帰省するつもりでチケットも抑えていましたが、運悪く新型コロナの流行による緊急事態宣言とブッキングしてしまい、泣く泣くキャンセルした苦い思い出が残るばかり。

 

この2年間はご時世的にも家族や知人友人になかなか会えない期間でありましたが、なんと今年5月に弟が単独で旅行しに来ました。

どうやら職場でリフレッシュ休暇を取れたらしく、5/12~17の5泊6日という大ボリュームでの八重山旅行を敢行することに。

 

 

…が、なんと今年はGW真っ只中にもかかわらず沖縄が早々に梅雨入りorz

今年は冬の明けが遅かったので梅雨入りも遅いだろうと踏んでいたのですが、甘かった。

直前の天気予報でも自分が行動を共にする5/13~16の4日間は最悪の予報。

果たして弟は島を満喫できるのか。そもそも旅行を楽しむことができるのか…!?

という不安な幕開けからスタート。

 

今回はそんな兄弟の旅行記となります。

全4日間をパート分けして書き綴る予定ですので、よろしければお付き合いください。

 

船酔いする方は後ろの方に座りましょうね

という訳で、早速弟と合流すべく朝から石垣島へ向かいます。

何気に石垣島に行くのも今年初でした。

約3年ぶりの再会ではありましたが、日頃から通話しながらゲームしたり釣果報告をしていたので思ったよりもあっさりでした。まあ確かに久々感は湧かんよね。笑

合流の前日に島内一周は済ませたらしいので、前日回りきれなかった石垣島鍾乳洞へと向かいます。

入り口からは昭和の趣を感じます

ここは日本最南端の鍾乳洞で、20万年前の海底隆起により生まれたそうです。

全長約3.2kmのうち約660mが商業施設として一般公開されています。

おとな1200円、こども600円なり。

この迫力を伝えられないのがもどかしい

貝殻や珊瑚が洞窟で見られる違和感

かつては海底に沈んでいた証として、シャコガイやサンゴの化石が鍾乳石の隣に点在しているのが個人的に結構面白いポイントでした。

また他の鍾乳洞よりも鍾乳石の発達が早く、3年で1mm伸びるそうです。素人の自分にはこれでも滅茶苦茶遅いように思うのですが、それゆえ鍾乳洞は長年の歳月が生んだ自然の賜物であるのだという貴重さを感じます。

また世界初のイルミネーション洞窟らしく、一部エリアはこのようにライトアップされていました。

これについては賛否両論ありそうですが、自分は一部だけならこういうのも面白いかもなと思いました。そこはかとなくキャバクラやラブホ街っぽいですが。

これはこれで綺麗

(なんかGhost of Tsushimaのボス戦エリアっぽいな)なんて考えてる隣でドンキーコング3でバナナバード助ける所やん」とこぼす弟。この兄にしてこの弟ありですね。何なんだコイツら。

キーアイテムを拾った帰り道に突然襲い掛かってくるタイプのエネミー感

「撮り方に悪意がある」と弟に言われた(偶然)鍾乳石トトロ。

実物はもっと白いのですが、光の当たり方と耳のブツブツのせいで完全にホラーゲームの世界観を醸し出していますね。

自然とこの形になったのは凄いことですが、どっちかと言うと中トトロだよなという意見で満場一致でした。

何のこっちゃわからん

寂れた観光スポット名物「風化しすぎて読めない看板」も点在していました。笑

唯一かろうじて写真が見えるのがよりによって全国各地で見られるカマドウマというのが笑いと涙を誘います。

 

ここが海底だったというのが本当に興味深いです

地獄から甦ったオラフ?

そんな感じで写真を撮りながら回りつつ30分程で出口です。

全体的にレトロな雰囲気漂う空間でしたが、八重山にもこんなに立派な鍾乳洞があったことに驚きです。

また石垣島はただでさえ亜熱帯気候であるうえ、西表島よりもコンクリートが多い分更に多湿になり不快指数が高まりがち。

そんな中で洞窟内部はひんやり涼しいのも観光スポットとして優れたポイントだなと思いました。

ソフトクリームなんて何年ぶりだろうか

まあ出口から一歩目の熱気は地獄ですが、そのすぐ先でアイスが売ってるの商売上手ですね。マンゴーソフトおいしい。

 

なんやかんやいい時間になったのでお昼です。

最初は絶対タン塩食べたい人です

サシの入りが神がかってるロースとカルビ

焼肉は夜に予約したかったのですが、数日先まで予約でいっぱいだったのでランチで。

一年ぶりの焼肉、それも石垣牛の特上コースという分不相応な贅沢にテンションが崩壊しました。

こんなものを食べて旅行明けから元の食生活に戻せるか不安で仕方ないですが、久しぶりの贅沢に大満足!

西表島では3日間運転することになるので、交渉の末ここでは自分だけビール飲ませて頂きました。

ダメな兄ですまぬ。代わりに西表島に渡った後は任せろ~

霧雨のジャングルというのも幻想的で自分は好きです

ヤシの木やシダ植物が立ち並ぶ光景はさながら中生代

ドライブがてらバンナ公園へ。

名前だけは知ってましたが、いざ行ってみると車で回るレベルの広さで驚きました。

展望台の数も多く、晴れていれば記念撮影にも動植物の観察にもバッチリなスポットでした。

公園のど真ん中にも道路が通っており、周囲の森からセマルハコガメシロハラクイナなど島ならではの珍しい生き物たちが出てくるのも楽しいです。

この日もリュウキュウアカショウビンの鳴き声がちらほら聞こえてましたが、残念ながら撮影は叶わず。

シーモア初戦みたいな構図

唐人墓。

デバフや回復を多用する側近から倒さないと面倒なタイプのボスみたいです。もうだめだこのゲーム脳

 

食べ歩きつつブラブラしてるとあっという間に夕食の予約時間に。

一旦解散してホテルで準備を済ませ、再び合流したのち居酒屋へ。

 

釣り好きには堪らない空間

ここ居酒屋「錦」さんは釣り人憩いの場として知られ、店内にはあちこちに魚拓や記念写真が飾られています。自分も旅行客だった頃に2度ほどお邪魔した事があり、同じく釣り好きな弟なら絶対楽しめるだろうと思って連れて来ました。

 

そして何よりこのお店、料理も凄く美味しいんですよね。

まずはさっそく刺身5点盛りとビールで乾杯!

来た瞬間笑顔になりました

・キハダ赤身・腹身

石垣島ではキハダとビンナガの水揚げが多く、いつでも鮮度がよいものを食べられるので嬉しいです。

赤身は関西ではお馴染みの、酸味の利いたさっぱりめのマグロ味。

しかしこの腹身はいわゆるトロに値する部位で、赤身の酸味に加えて噛めば噛むほど脂の旨味が溢れ出るステキ部位。弟はコレが一番ハマってました。

 

イラブチャー

沖縄ではブダイ類のことをこう呼びます。真っ青なアオブダイが特に有名ですが、今回のは多分別種。

皮目に旨味があり食感もプリプリで美味しいですが、他の魚が悉く旨味や脂が強く今回はあまり目立たないポジションに。でもこれ薬味たっぷりでポン酢とかめちゃくちゃ合いそうな気がする。

 

・カンパチ

皮下の脂と身の旨味が半端じゃなく美味で、分かりやすく「オレ、高級魚!」という感じの味。

それでいてアジ系特有の酸味もあるお陰で幾らでも食べられます。

カンパチって同サイズのイナダなんかと比べても明らかに頭一つ抜けて美味しいからずるいですよね。見た目も味も男性的な力強さを感じる魚。

 

・マチ

沖縄では〇〇マチと呼ばれる魚が多すぎるのですが、これは血合いの色的にチョウチンマチことハチビキ類じゃないかと思う。

脂乗りと歯切れが程よくて美味しく、いわば安定感のある味。本土でもいまいちパッとしない魚として扱われがちですが、もっと人気出てもいいのにと思います。

 

語りたがりの自称魚オタクの血が騒ぐ大満足の刺し盛りでした。

これがたったの1200円というのは破格すぎて本当に意味が分からない…!

ただ材料を混ぜただけじゃ絶対この味にはならない、というのは素人にも分かる旨さ

ブロッコリーはやや硬めに茹でてマヨネーズが一番美味しい食べ方だと思っているんですが、そこにぶつ切りのタコを一緒に和えた料理は控え目に言って激ウマです。とびっこがまたいい仕事してますね。

因みに料理名は「タコとブロッコリー」でした。そのまんますぎる。笑

このタルタルチキンがいつでも食べられる石垣市民が心底羨ましい

チキン南蛮って衣のザクザクorしっとり、タレのサラサラorトロトロ、タルタルソースの味などあらゆる要素で解釈違いが発生しがちな料理ですが、こちらはザクザクの衣にさっぱりしたサラサラの甘酢ダレ、そして具材が大きすぎず酸味の利いたタルタルソースという個人的に100点満点のもので感無量。

もはやタルタルソース単品でも余裕で酒が飲めそうですが、これをたっぷり載せたジューシーな揚げ鶏が最高でないなら何だと言うのだ。

 

…駄目だ、書いててまた食べたくなってきました。

そんな感じで大満足の夕食でした。

 

その後は弟と解散です。

ちょっと早いですが、翌日以降は西表島のフィールド三昧ということでゆっくり休みます。弟は長旅の疲れもあると思いますしね。

弟よりもお土産買ってた気がします

そして明日はいよいよ釣りです。

今回は兄弟釣り勝負も企画しているので燃えますね。

何とか持ってくれよ、天気…!