サンゴ礁で熱帯魚をゲット!リーフ釣りのススメ
土地柄釣り場で旅行客と出会う機会が多いんですが、いい釣果を上げてる人って実はあまり見ません。
過去の自分がそうだったんですが、これは腕云々ではなく
南の島だしどこで釣りしても大漁っしょwwwという気分でいると足元掬われるっていう話なんですよ。
※こう書くと自惚れや弁解のようでアレですが、自分は自他ともに認めるクソザコアングラーです。ご了承下さい。
沖縄の海って綺麗ですよね。西表島の海も綺麗です。
でも、海の透明度が高いというのは
栄養素が少ない = プランクトンもそれを食べる魚も少ないということなんですよね。
既にポイントや時合を知っている、釣りツアーを利用するなど決め撃ち出来る方は流石の釣果を上げてますが、「とりあえずフラッと竿出してルアー投げてみっか!」
というパターンだと意外と苦戦するんです。
そこでオススメしたいのが、干潮時のインリーフで、小型プラグやワームを用いたルアーフィッシング。
なにそれ?という方もいると思いますが、早速いいこと悪いことを幾つか踏まえながら説明します。
【釣り自体の難易度が低い】
リーフとはサンゴ礁のこと。
西表島のようにサンゴ礁が隆起して出来た島の海ではインリーフ、または礁池と呼ばれる遠浅のサンゴ礁が続き、リーフエンドと呼ばれる崖っぷちで終わります。
このリーフエンドには高波が打ち付けられますが、それゆえ天然の防波堤となるので内側は非常に穏やかなんですね。
そしてインリーフの潮が引くと、こうなります。
要するに巨大な潮溜まりを歩いて深場に投げる…という釣りです。
あとはルアーが引っ掛からないように気を付けて、ただ巻きしたり軽くアクションを付けて魚を誘う。これだけ。
基本的にこういうポイントの魚ってスレてなくて活性が高いので、あまり高度な技術は必要無いんですよね。(勿論あるに越したことはないですが)
そして何より、根掛かりしても歩いて回収しに行けるのが最大のミソ。
ロストを恐れずバンバン投げていきましょう。
しかしこれには後述する注意点が絡みます。
【サンゴは極力踏まないように】
サンゴ礁で釣りをするということは当然生きたサンゴもいる訳です。
彼らは見た目こそ岩のようですが、クラゲやイソギンチャクと同じ刺胞動物。生き物です。
サンゴは踏むだけで簡単に砕けてしまう上、成長が遅いので無思慮な人が多数入るようなエリアではなかなか生きたサンゴが見れない事も。
そうでなくても、現在沖縄では高水温によってサンゴが死滅する白化現象が問題になっています。
実際石垣島と西表島の間に広がる石西礁湖では2016年、台風の直撃不足による高水温の影響で約9割のサンゴが白化してしまうという事態に陥ってしまいました。
入りたいポイントがある、根掛かりを外しに行くのに近道したいからといって無闇にサンゴを踏み砕くのは、いい写真を撮りたいからと木を切り倒す悪質な乗り鉄と変わりません。
全部を避けるのは難しいですが、極力踏まないよう自然に配慮したいですね。
【危険生物には細心の注意を】
最近ではバラエティー番組で取り上げられる機会も増えたので以前より浸透してきた感はありますが、日本でもとりわけ沖縄の海は危険生物の宝庫です。
少し例を挙げても
- たった1尾で大人6人を殺せる猛毒と長靴すら貫通する毒針を備え、極めて高いカムフラージュ能力を持つオニダルマオコゼ
- 種によってはハブの7~80倍の毒を持つ、実は水中版コブラのウミヘビ
など、正直キリがありません。
季節や潮流によってはハブクラゲもやって来るでしょう。
そういった生物の根城に土足で踏み込む訳なので、こちらから対策する他ありません。
最も有効かつ注意すべきなのは、日焼け防止も兼ねてとにかく地肌を隠すこと。最低でも上下ラッシュガード+踵付きのサンダルは欲しいところ。
あとは釣りや景色に夢中になりすぎず、足元に注意しながら歩きましょう。前述のサンゴを避ける意味も兼ねられて一石二鳥ですね。
説教臭いのもほどほどに、次はルアーの話です。
よく使うのはこの辺り。特にシンキングミノーが多いですが、正直何でも釣れると思います。
強いて言えば必然的に浅場での釣りになるので、沈下速度が早すぎるルアーは使い難いかも。
カラーも何でもいいですが、アピール度と視認性の高いものがオススメ。ゴールドやチャート系なんか特にいいですね。それらをベースにシルバー系やナチュラル系を忍ばせておくと◎。
タックルはこれらが投げられるものなら大体何でもいいと思いますが、自分はバスロッドorエギングロッドに2500番のリールの組み合わせで遊んでます。
ロッドは7ftくらいの多少長さがあるものがサンゴの隙間を通す際にコントロールしやすいです。
これらを投げて誘ってやると色々な魚が釣れます。
サイズや引きの強さ、食味などを考慮するとメインターゲットになるのがハタ系とフエダイ、フエフキダイ系。
どれも共通して歯が鋭い上、ルアーを咥えたら根に潜ろうとするためラインは12ポンド以上あった方が安心。
ワームは魚種を選ばず釣れるので最強ですが、あまりにも何でも食ってきてすぐダメになるので最近はあまり使ってないです。ミノーの方が反応が良い魚もいるし。
しかしその分、魚種を稼ぐには特に有効。数釣り勝負ではなく魚種数勝負なんて楽しみ方も面白いのでオススメ。
ザ・熱帯魚!というような魚が何種も釣れるのが沖縄の海の楽しいところ。
「体型そのままで色が違うとドラクエのモンスターみたい」と書いていた友人がいますが、なるほどそうだと思います。実際パッと見じゃドラキーとタホドラキーくらいの違いしか無いし。
そして時々、ギョッとするのが釣れる。
釣り上げた時に変な声出た魚三銃士を連れて来たよ。
釣り上げた時に変な声出た魚三銃士!?
特にギチベラはあまりにも衝撃的すぎて、Twitterに載せたら1400いいね&400RT超えという想像以上のプチバズりを体験させて貰いました。やっぱり皆も「何だコレ!?」って思うよね。これが海から突然あがってきた自分の心境をお察し頂きたい。
特に前述のハタ系、フエダイ系、フエフキ系は食べても旨いです。
クセが無いので何にでも合いますが、煮付けやバター焼きが手軽且つ分かり易く旨くてオススメですね。
場所選びに少し骨が折れますが、難易度で言えば港でオキアミを垂らすのとそう変わらないと思います。それでいてロケーション抜群、様々な魚が釣れる、ゲーム性が高いなど魅力が満載なのがリーフ釣り。
今のところ案内した方々全員から好評を頂いてるので、きっとここまで読んで下さった皆さんにもお楽しみ頂けるでしょう。
沖縄へ遊びに来た際は是非、自然や身の安全に注意して楽しんで下さい!