ペンさんご夫妻との西表島同行記①【再会~黒島牛祭り】
「那覇市まで片道より台湾往復の方が距離が短い」とか「大阪よりフィリピンの方が近所」とか冷静に考えると辺境すぎて笑えてくる西表島ですが、そんな島へ今まで何度も家族や友人が訪ねてきてくれました。有難い限りです。
今回はそんな中でも2月23~24日にかけて島に遊びに来てくれた、ペンさんしおさんご夫妻との同行記です。
twitter.com
twitter.com
お二人はTwitterで知り合ってから、釣りや野食の繋がりで仲良くして下さっている方で、内地に住んでた頃は何度もご馳走になったりお世話になってました。今でも手放した生き物達の一部を面倒見てもらってますし、ほんと感謝で頭が上がりません…
しかし石垣島での前泊を含めて2泊3日で八重山旅行はちょっとフットワーク軽すぎてびっくりしましたww
※今回の同行記の画像も、殆どがお二人が撮影したものを使わせて頂いてます。ありがとうございます!!
朝イチの船便で来てもらって約2年ぶりの再会です。
冬なのにめっちゃ焼けてると言われましたが、この島ではまだまだ全然白い方なので以前がいかにモヤシだったか痛感します。尤も今も白モヤシから黒モヤシに変わっただけですが。
偶然にもこの日はお隣黒島で年に一度の牛祭り!
西表島で合流してから黒島へ向かいます。
時間に余裕があったので出発前に軽くドライブ。
今回奥さんの希望が「島の生活や特産品を見たい!」との事でしたが、旅行先のローカルスーパーや商店街を回るのが好きなのでめっちゃ気持ちが分かる…(笑)
その土地の生活や文化を知るのって楽しいですよね。周りに共感してくれる人が少なくて悲しい…因みにこのスーパー付近には日本最南端の信号と郵便局もあります。
日本最南端の島は西表島ではなく波照間島ですが、つまりそれらは波照間島には無いという事ですね。
信号無ぇ!スーパー無ぇ!と吉幾三で脳内再生されそうですが、テレビもラジオもあるのでご安心下さい。車はそれほど走ってねぇかもしれない
早速天然記念物のカンムリワシ!
日本には西表島と石垣島のみ生息し、その数も200羽程度だとか。この日いきなり2羽も見られてよかったです。西表島の冬は基本的に雨や強風で天気が悪い日が多いんですが、幸運にもこの快晴!
写真も充分綺麗ですが、やっぱり実物は更に凄いので是非一度遊びに来るべき。
自分に記事にされるかもしれませんが
コブシメの甲かな?
コウイカにも入ってるけど、ちょっとこのサイズは規格外…
逃さず持ち帰るあたりはさすがペンさん(笑)
探索も程々に高速船で黒島へ!
天気はいいものの風と波が強く、外席に座ってた自分達は海水を浴びながらの船旅でした。笑去年は曇のち雨で寒かった記憶があるけど、今年は最高の天気!
風は強いけどかえって涼しくて過ごしやすかったです。
後に知った話によると、快晴の牛祭りは3年ぶりだとか。お二人とも持ってますねー!早速できていた長蛇の列の正体はこのモモ焼き。
見た目にもインパクト満点の丸ごと牛モモを削り出し、炭火焼きにします。
脂控えめながら旨味たっぷりでうまい!!塩コショウの味付けが合うわ~この陽気の中で昼間からビールと共に一杯やるの罪深すぎる。
去年飲んでめちゃくちゃ旨かった泡盛の生搾りパイナップル割りを楽しみにしてたんだけど、今年は無くてちょっと残念。黒島研究所にも行ってきましたが、去年書いてるのでこちらは割愛。よければ過去記事を是非!
iriomotale.hatenablog.com
港周辺の海も散策。
ペンさんと二人でルアーを投げるものの強風に大苦戦。カスミメッキが1匹釣れて終了でした。小さくても引きは強いし超綺麗!
でも次回はもっとガッツリ釣りできたらいいね。
そして最後にして最大のイベント・大抽選会です。
10等から1等までパイナップルや旅行券など様々な豪華商品が用意されてますが、やっぱり一番の目玉は1等の生きた黒毛和牛丸ごと1頭。
1等賞と言うか1頭賞じゃん、なんて考えたけどサムいので胸の内に留めておきました。
牛、入場 pic.twitter.com/rcXaaspfEh
— まっつん (@matsukobonchan) 2020年2月23日
盛り上がる空気の中トラックでドナドナされてくる牛がちょっとシュール。
今年の牛は去年と比べて明らかに毛ヅヤや肉付きが良くて本気で欲しかったですが、石垣島の女の子が見事当選してました。いいなあ羨ましい!そんなこんなで大盛況の中、牛祭りも終了です。
翌日の新聞によると来場者数2200人を超えたんだとか!人口200名程度の島に約10倍の観光客が押し寄せたと考えると凄いです。
でも黒島には2800頭もの牛がいるので、まだ人間の負けですね。笑
それだけ多いならここまで牛全プッシュの祭りになるのも納得。そして今回なんと、去年引き取ったクッキーの元飼い主さんと1年ぶりに再会できました!
何でも兄弟達で唯一生存が確認されているのがうちのクッキーだけだとか。
自分の世話も褒められたものではないですが、こうして元気にしてくれていると嬉しいですね。
大変な事もありましたが、引き取って本当によかったと思ってます。いつかクッキーを連れてまた来たいなあ。
そんな余韻にぼちぼち浸りながら、西表島へ帰って晩飯です。
沖縄の魚って白身で淡白なパターンが多いけど、この魚の本領は皮ぎしにあると思います。
皮がモチモチのプルプルで甘くてうまい!刺身にするにしても湯霜や焼き霜など皮の良さを活かせる調理法だと化けます。この店に来たら絶対に食べるスーチカ。
お好みで辛子や醤油で食うと脂の甘さが引き立てられて◎。いわゆる酒泥棒。「カジキかな?」「マグロかも?」と皆で言いながら食べた刺身。
ハラス、いわゆる大トロの部分で脂乗りまくりで滅茶苦茶旨かった。西表島に来てから脂の乗った魚を食べる機会が激減したので身に沁みる…カーナサラダ。
カーナとは沖縄の方言でオゴノリという海藻のこと。ポリポリした食感で、胡麻でも和風でもどんなドレッシングにも合う!
カーナ以外にもアオサやモズクなど、意外と海藻は充実しているのも八重山のいいところですね。
腹ごしらえも済んだところで、いよいよメインの1つである夜の生き物探しへと出発!
「天気めっちゃ良いし牛祭りも楽しかったし、もう既にわりと満足したなあ」なんて思ってましたが、
この数時間後、予想を大きく裏切る出来事が起きてしまいます。