離島で釣るならコレ!にわか離島民が推すルアーたち【リーフ編:その①】
時の流れとは恐ろしく速いもので、気付けば西表島に越してきてもうすぐ2年半。
その割に更新数が極めて少ないので、飽き性・面倒くさがりのダメ人間ここに極まれりといった具合で猛省せねばなりません…
前置きも程ほどに。
やはり娯楽の少ない島ゆえ、休みの日は天気や潮が良ければ相変わらず釣りに行ってます。
そこで今回の記事では、西表島で実際使ってみて「いいね!」と感じたルアーを3種ほど紹介しようと思います。
ルアーと言っても対象魚やフィールドによって多種多様なので、今回は
【インリーフで用いる小型プラグ】に絞ります。
どのような釣りかに関しては、よろしければ以下の過去記事も併せてご覧ください。
いわゆるルアーインプレ記事に近いですが、あんなに正確で専門用語バリバリの意識高い記事は自分には難しいのでAmaz○nレビューの延長線程度と考えて頂けると概ね正しいかと思います。
あくまで「使ってみて個人的に良かったと感じたもの」の紹介なので、
「○○の方が釣れますよww」
「××入ってないとかにわか乙」とかは多分聞こえないと思います。
それでは紹介に移ります。
- ラパラ CD-3 / CD-5
まさに往年の名作!投げて巻くだけで魚を魅了する傑作ミノー
まずやっぱり外せないのがラパラ社のCD(カウントダウンの略)。
フィンランド人の漁師ラウリ・ラパラ氏が開発し、1965年に発表された”古き良き”ルアーです。
ガンダムで言う所のザク、銃ならM1911みたいな感じでしょうか。
それゆえ研究もレビューもされ尽されていますので、歴史や蘊蓄はそちらに任せて現場での使用感をメインに解説出来ればと思っております。
まず基礎スペックはCD-3が3cm/4g、CD-5が5cm/5g。どちらも水に沈むシンキングタイプのミノープラグですね。
半世紀以上も前に発表されたルアーにも拘らず、CD-3等の小型モデルはトラウト用、CD-7以上の大型モデルはシーバス用として未だ根強い人気を誇っています。
自分も幼少期に釣具店で「よく釣れるルアーが欲しい!」と父親に言って、これを選んで買って貰ったのを覚えています。
最近では物凄くリアルで内部メカニックを非常に拘っているルアーも多いですが、このレトロな外見と木製のボディはそれらの対極に位置するのではないでしょうか。
人間から見ても本物ソックリのカッコいいルアーに目移りしてしまう気持ちはよく分かるんですが、「見た目が古臭い」とこのルアーを捨て置くのは非常に惜しいと思います。
むしろ自分は
「インリーフで使うルアーを1つだけ選ぶなら?」と聞かれたら迷わずコレにします。
やはり最大の魅力は、
「投げて巻くだけ」という使い方において、このルアーの右に出る者はあんまりいないこと。
トゥイッチによるヒラ打ちだとか、ワインドアクション等特定のアクションに特化したルアーも多く、そういったアクションを要求される場面でCDより勝るルアーもまた沢山存在します。
それでもこのルアーを最初に推したのは、
「根掛かりが多発し、基本的に魚の活性が高い」というインリーフのシチュエーションと、
「投げて沈めて巻くだけでOKで、動作の安定性も高い」というCDのスペックが抜群に噛み合っているからです。
基本的な動きは水平姿勢でキビキビと泳ぐ感じ。
ですがボディにバルサ材を使用しているためか、同時にヌルヌルとした動きでもあり、これがいかにも本物の小魚っぽいんですねえ。
自分の文章では凄く伝わりにくいので、こちらの動画をご覧頂くと分かりやすいかと思います。
パタパタと逃げる弱った小魚の動きそのものですよね。
これをただリールを巻くだけで、誰でも簡単に演出できるって凄くないですか?
手を止めると水平姿勢のままゆっくり沈んでいくのも優秀なポイントで、物陰で身を潜めている魚、この島だと特にミーバイがこの動きに釣られて喰らい付くパターンが多いように感じます。
ゆっくり沈んでいくルアーを目掛けて、岩やサンゴの隙間から突然飛び出し襲い掛かる瞬間は超☆エキサイティン!
勿論リトリーブの間にトゥイッチを挟んでやるのも有効。
欠点を挙げるなら、やはりよく言われるのが
木製ゆえに飛距離が控え目なこと。
但し必要最低限は普通に超えてます。
何よりこの釣り自体、障害物の回避やアワセなど目視が必要な場面が多く遠投性能をさほど重要視しないのが追い風。
これを造礁サンゴの切れ目に沿って、迷路をくぐらせるようにコントロールしながら巻いてくると…
ね?簡単でしょ?
基本はスローリトリーブで、ここぞ!というポイントで止めたりスピードを増減させる等、動きに変化を付けてやると面白いように食ってきます。
CD-3とCD-5どちらがいいかと問われると結構悩むんですが、
- よりサイズや魚種を問わず釣れる3
- 良型イシミーバイやフエダイ等「引きが強くて美味い魚」により重点を置いた5
という具合で好みで選択していいと思います。
CD-5の方が沈むので潜行レンジから選ぶのも◎。
飛距離はそんなに変わらない気がします。
長年親しまれてきたルアーなだけあって、クラシックなものから可愛らしげでファンシーなものまでカラーが豊富なのも魅力の1つ。
実用性で言えば魚を誘うアピール度、ルアーをコントロールする際に重宝する視認性の両方が高いチャートやゴールド系がオススメ。
ですが完全に好みで選ぶのもまた醍醐味です。
自分で選んだお気に入りのカラーで釣れたら嬉しさもひとしお。
以上を総括しますと、
- 誰でも簡単に扱える
-
突出した能力こそ無けれども、安定した基礎スペックを高水準で備える
そんなルアーであると思います。
これだけの性能ながら釣具店で1000円程度で買えるコストパフォーマンスの高さも見逃せないポイント。
少なくともこの釣りにおいては本当に安定して釣れるルアーだと実感していますので、もしルアー選びに悩んでいたらとりあえず買って損は無いでしょう。
本当はこの記事で3種類とも紹介する筈だったんですが、予想以上に文章量が増えてしまったので残りは次の記事で。
続きを公開したらこちらにも直リン貼ります。
沖縄のサバ・グルクマで〆鯖を作ってみたけど
遅れ馳せながら、明けましておめでとうございます。
昨年は新型コロナウィルスにより非常に大きな影響を受けた方も多いと思いますが、8月にはとうとう島内でも感染者が現れたり、GoToトラベルの影響で仕事が突然多忙を極めたりと、西表島で生活する自分も例外ではありませんでした。
他者との接触を避けながらであれば今まで以上に活動できる機会ではあったんですが、思い返すと過剰に神経質になり生産性に欠ける一年を過ごしてしまったかなと思います。今年はブログの更新も含めて色々やれたらいいなと思ってますので、よろしくお願いします。
思い立ったが何とやらで、早速釣りに行ってきました。
実績の無いポイントで正直あまり期待はしていなかったんですが、一投目で食ってきてくれました。新年早々幸先が良いですね。
正直ロウニンアジって他の大型アジより味が一歩劣るような気がして食べるか悩んだんですが、エラにフックが刺さり大量出血しだしたので血抜きして持ち帰ることに。
冬場で脂が乗ってたのか、期待していたよりだいぶ美味かったのでリリースせず正解でした。
パパッと貧乏飯を済ませて卸した身は晩飯用に保存。せっかく天気もいいんでもうちょい釣りに行きましょう。
という訳でまた別のポイントへ繰り出し釣り再開。ここも実績はありませんが、もう獲物は確保出来てるので精神衛生上ラクでいいです。
小魚の群れを追う姿が見えたのでマイクロジグ落としたら一撃でした。
深場で7gスプーン投げてもすぐヒット!久々の快晴でだいぶ活性も上がってるようでした。
もう1匹追いすがる魚影が見えたのですぐさまキャスト、すると再びヒット!
今度は微妙な引きを感じながら見えてきたのは細長い魚影。
あれ?こいつガーラじゃない…?
あっ、オマエ知ってるぞ!グルクマだな!
グルクンやミジュン、ハダラなど沖縄の大衆魚の中で一度も見た事が無かったのがこのグルクマ。
日本では沖縄以外で殆ど利用されていない南方系のサバの仲間で、国内でこそ馴染みは無いものの世界的な分布は広く、特に東南アジアでは重要な食用魚だそうな。
ところでこの魚、釣りや魚が好きな人ほど違和感を覚えるんじゃないかと思います。
サバの仲間ということを踏まえて、ここで改めて姿をよく見ていきましょう。
やはり中でも最も目を引くのは、イワシのようにガバッと広がる巨大な口。
実際この後稚魚の大群を数匹で襲う様子を目撃しましたが、その大口を全開にしながら追い掛け回す姿はさながらクジラのよう。やはり通常のサバより主食となる生物が小さくプランクトン食性が強いんだろうなと思いました。
それともう1つ気になったのが陸上での暴れ方。
普通のサバってビチチチチ‼とまるで携帯のバイブみたいな動きをすると思うんですが、このグルクマはビッタン…ビッタン…とゆっくり大きく跳ねるのが印象的でした。
模様も背中こそ一般的なサバっぽくあるものの、その下にはカツオのような縞模様がくっきり。
これは25cm程度ですが、もっと大きくなると体高が出てアジのような体型になるそうな。
つまりこのグルクマ、【一見サバっぽいけど、よく見れば見るほどサバをベースにした青魚のキメラ】といった風貌の魚なのです。
あと様々な食用魚の融合体のように見えるため、「RPGで食材アイテムとして登場しそうだな」とか思いました。伝わる気がしない例えですが…
そして自分が辿り着く単純な思いがひとつ。
そんな魚絶対美味いに決まってるじゃん!!!
我ながら単純です。尤もサバの仲間ならそう考えるのも道理かもしれませんが。
サバと同じ調理が流用できるとすれば、塩焼き、味噌煮、燻製と何でもイケそうですが今回は特に好きな〆鯖を作る事にしました。
こうして見比べると改めて口の大きさに驚きますね。こういう形のルアーあるよなあ…
ちゃちゃっと3枚に卸します。
次に真っ白になるまで身に塩をして寝かせます。今回は40分ほど行いました。
そして塩を洗い流したら酢に漬けます。
〆鯖のレシピを調べると米酢を指定している場合も多いですが、穀物酢でも美味しく作れますよ。寧ろまろやかな仕上がりになるので好みで選んで大丈夫だと思います。
今回は昆布と鷹の爪と一緒に30分ほど漬け、皮を引いてから1尾をそのまま、もう1尾を炙りにして頂くことにします。
はい、という訳で先に釣ったロウニンアジの刺身&ハーブソテーと一緒に頂きます。
うん!
これはイケ・・・る・・・ぞ・・・?
(あれ…?)
まず第一に身が水っぽい。
40分塩をすると身から相当量の水分が出て、皮もシワシワになってきたので大丈夫だと思ったんですが…それでもまだまだ改善の余地がありそうです。
そして何より臭味寄りの独特の風味があるのが最大の懸念点。
生臭いとかではなく、サバにもあるミルク臭を更に強くしたようで微妙な感じ。
炙りの方こそ香ばしくてそこそこですが、素の〆鯖の方はあまり美味しいとは思えませんでした。
そんな感じで、正直ちょっと期待外れな結果で終わってしまいました。
勿論今回釣れたものは成魚ではなく、釣ってすぐ血抜きや氷水で〆た訳でもないので「グルクマは不味い!」という結論を出したい訳ではありません。
むしろ美味しく食べられる調理法と時期を知るために色々試したいので、また何か得られるものがあればブログかTwitterで情報を発信できればと思います。
また旬や美味しかった情報をお持ちの方は是非教えて頂けると嬉しいです。
最後に改めて痛感することがひとつ。
ノルウェー産の冷凍〆鯖って安いのにうめーな。
なんか本末転倒な終わり方ですが、安くて美味いは正義。
まっつん、サキシマバイカダ飼育始めるってよ
前回に引き続き今回もサキシマバイカダです。
未読の方は是非こちらも併せてご覧下さい。
iriomotale.hatenablog.com
ケージその他用品一式を通販サイトでポチるも、西表島への輸送には貨物船を用いるため到着は約一週間後。離島の辛い所ねこれ。
それまでしっかり観察しながらキープし、飼育に必要なものも可能な限り揃えておきます。
という訳でまずは海岸で流木を拾う。お目当ての形状をしたものは拾えませんでしたが、とりあえず使えそうなものを幾つか見繕ってきました。
水洗いの後、潮抜きと消毒を兼ねて鍋で煮込みます。
剣の試練で回復アイテムが尽き薪の束を煮て食ってたうちのリンクを思い出しましたが、ボタンひとつでこんなモン食わせてた事への罪悪感が凄かったです。茹で終わったらこれを乾燥させます。ブレワイは神ゲーだから皆遊ぼうな。
観葉植物はポトスとフィロデンドロン・シルバーメタルの2種を調達。
どちらもサトイモ科の植物ですが、安い・丈夫・雰囲気が南国系と爬虫類ケージのレイアウトにはピッタリです。
欲を言えばパキラやガジュマル等、高さがあって幹が硬めの植物も欲しかったですが、30×30×45のケージに合うものが手に入らなかったので断念。都内や横浜なら簡単に手に入るのに…
ケージを置くスペースを使って仮レイアウトをしていきます。
観葉植物を両方入れると狭苦しくなりそうなので、とりあえずフィロデンドロンだけ使います。ポトスは予備も兼ねて普通に育てていきましょう。
そうこうしてる内にやっとこさケージが到着。
結局注文してから到着までに9日掛かりました。
ガラス製のケージゆえ輸送の過程で割れないか心配でしたが、幸いにも他の用品含めて目立った破損は全くありませんでした。
丁寧に取り扱って頂いてありがとうございます。
人工ツタをポチり忘れるという失態を犯してしまい、レイアウトの予定が多少狂ってしまいましたが、とりあえず完成です。
高さのあるケージなのに上の方が寂しいという、何ともお粗末なレイアウト。スカスカの部分に人工ツタを這わせて活動範囲を広げようと思っていたのでポチり忘れが本当に痛すぎる。
また後日ポチるか枝流木拾ってくるかしようと思います。
夜行性のバイカダに紫外線は必要無いと思いますが、植物のために弱めのUVライトも使ってます。もともと八重山には内地の何倍もの紫外線が降り注ぐので、身を隠す場所があれば悪影響も無いでしょう。たぶん。
ただ想定外だったのは夜間の消灯中以外は植木鉢の後ろから全く出てこない事ですね。
夜行性かつ採集個体ゆえ仕方無いとは言え、もう少し動いたり樹上にいたりして目に付くと思っていたら本当に姿が見えない。
まあこの辺りはレイアウトの調整や慣れで多少は何とかなるでしょう。落ち着いてるのをわざわざ引っ張り出すのも野暮なので、とりあえず見守ってやります。
拉致されようが引っ越そうが、食欲は一切関係無いご様子で安心します。
まだヤモリしか食わせていませんが、キノボリトカゲやイシガキトカゲ、スベトカゲなんかも捕まえたらどんどん投入し、ちょっとした飼育も楽しみつつ好きな時に好きな餌を食える環境を作ってやれたらいいなと思ってます。出来レースの蟲毒みたいですが
そう言えば「名前は?」と聞かれてたのを思い出しましたが、特にまだ決めてないです。
両生類以上のペットには基本的に付けていたのでコイツにも付けてもいいかな?と思ってますが、思い付き次第ですかね。
個人的にはオオカミヘビ属ゆえの狼か、バイカダを漢字で表した梅花蛇ゆえの梅か、どちらかをモチーフにしたいなと考えてみたりしてるんですが。
憧れの蛇・サキシマバイカダを4度目の出会いでとうとう拉致した話
深夜0時過ぎまで寝落ちしていたある日のこと。
酸っぱいジュースが無性に飲みたくなるも、冷蔵庫に入っているのはウーロン茶のみ。スーパーも閉店。コンビニなんてこの島にある訳無し。という事で自販機へ。
ちょうどこの日は日中ずっと大雨が降っていたせいで道路はビチャビチャ、高温多湿だしヘビやカエルも沢山出てるんじゃね?と思い観察がてらドライブする事にしました。
案の定カエルが沢山轢かれているものの、その割にはヘビがいないなー、なんて考えていた矢先、対向車線に細長い影。
え、ちょっと待てコイツは・・・!!
すかさず車を降り捕獲!改めて車内で姿を確認する。
間違いない!!サキシマバイカダだ!!
イワサキセダカヘビ等と並んで四大珍蛇とも称される樹上棲のヘビで、準絶滅危惧種にも指定されている希少種。ただ数も勿論少ないとは思うけど、実際は夜行性かつ樹上棲で目に付く機会が限られてるのも大きいんじゃないかなあ。四大珍蛇の中では最も遭遇しやすいと思います。
「 幻のヘビ」とも言われる日本固有種のシロマダラに一見非常によく似ており、実際同じDinodonことマダラヘビ属とされていた時期もあるらしい。
現在はLycodonことオオカミヘビ属に分類され、英名もSakishima wolf snake。
日本に生息するのはこのサキシマバイカダのみ、ペットとしてもかなりマイナーなグループゆえ全然一般的ではないので、オオカミヘビなんて聞いた事ねーよという方も多いでしょう。
どの辺がオオカミなのかパッと見では分かり難いですが、その由来は口の中。上下どちらかの顎に牙状の鋭い歯を持つことから命名されたそうです。学名のLycodonも「狼の歯」という意味なんですよね。キバヘビみたいに直球じゃなくて、わりと素敵なネーミングセンスだと思います。
サキシマバイカダにもこの特徴があるのかは不明ですが、他のオオカミヘビ属と同じでヤモリやトカゲを好む食性のため、この牙を用いて獲物を捕食している可能性は大いにあると思います。
こじ開けて観察するのが手っ取り早いですがそれは断念。こんな華奢な蛇、素人の自分が手荒に扱えば簡単に顎の骨が砕けそうだし…
講釈垂れもこの辺にしておいて、オタク君の自分語りに切り替えます。どうあがいても絶望
初めてこの蛇に出会えたのは越して来てから2ヶ月後。
今思い返してもこの島で一番喜んだのは間違いなくこの瞬間でしょう。何せ旅行で訪れていた時から一番見たかった憧れの生き物でしたから、嬉し涙を流して叫んだのはよく覚えてますww
今回バイカダを見付けたのは記事タイトル通り4回目ですが、それまでは
・発見の感動でそんな事まで頭が回らなかったり
・当時まだ持ち帰って飼育する気が無かったり
・保全活動中で持ち帰る訳にもいかなかったり
で写真を撮ったり軽く触るだけでしたが、ここ最近になって「やっぱりコイツ飼いたい!」という思いがどんどん膨らみ、ついには「次に遭遇したら持って帰る!」と言いだして数ヶ月後、ようやくその時がやって来ました。
共通点は毎回バイカダを探していない、または出会えると思っていない時に発見している事ですね。情けない
都内で爬虫類を飼育していた時にも勿論飼いたい気持ちはありましたが、如何せん餌用ヤモリの調達はネズミと比べると圧倒的に面倒だったんです。
しかしここは西表島。夜になると街灯周りや民家の塀、夜の森、果てには家の中までそこらじゅうに現れるのであの時とは比較にならない程確保が容易。この環境が後押しした点が非常に大きかった。
とりあえず帰宅後すぐあーでもないこーでもないと言いながら、2時間半悩んでケージ含む飼育用品一式をポチる。先に設備を整えろと普通に叩かれそうですが、中プラケ程度のサイズの容器があるので一週間だけこれで代用します。気付けば夜が明けかけていたので寝る。
翌日、西表島にヤモリを袋に詰めて徘徊する不審者現る。
本来導入したばかりの生体に餌を与えるのは是としませんが、ヤモリ偏食ヘビの給餌ペースがいまいち分からず、食い気の有無も知りたかったので物は試しです。
まずは1匹入れてみるものの反応が無い。
やっぱりいきなり環境が変わっては難しいか…と思った瞬間、ヤモリの動きに反応して首をもたげ、しきりに舌を出し入れしだした。
あ、これ食うわ。
そう確信してもう1匹のヤモリを箸で挟んでチラつかせてみる。
はえーよwwww
樹上棲かつ偏食、そんな蛇絶対に繊細だろうと踏んでいたのに予想外すぎる結果と呆気無さに爆笑してしまう。勿論たまたま飢えてただけかもしれませんが。
獲物を呑み終えたのを確認し、何はともあれホッとした気持ちで風呂に入る。そして上がってすぐ吐き戻しが無いかチェック。
あれ???
俺ヤモリ2匹捕ってきたのにもう1匹も消えてない???
よほど胆が据わっているのか、飢えているのか、或いは。
ただ餌を食べたからと言って安心は出来ません。まだ飼育とは程遠いストックに過ぎない段階なので、すぐ異変に気付けるよう毎日しっかり観察しようと思います。
何かあればヤバくなる前に捕獲場所に逃がしますが、次の更新では水槽に入ったバイカダをお見せできるように頑張ります。